コール・ボーイ -Vol.3-
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『キング』は、海馬に指定されたホテルのスイートルームに足を運んでいた。
海馬瀬人・・・どんな顔をしているのか興味がある
『キング』自体あまりTVを見ないので海馬の顔を知らない
特に経済の番組自体見ない興味が無いのだ
フロントで教えられた部屋の前に辿りついた・・・
廊下は、毛足の長い絨毯だったので自分の足音がしない
扉の前で一息つくと勢いよくノックをした。
暫く待つ覚悟は、あったがすんなりと扉が開いた
「中に入れ・・・」
扉を開けてくれた相手の顔を見ず言われるがままに室内に入った。
「貴様が『キング』か?」
室内に入ってきた相手があまりにも小さいので招き入れた本人は、いぶかしむ様な声・・・
『キング』は、不機嫌になりながら
「俺以外誰が今夜この部屋を訪れるんだ?」
『キング』は振り向き様相手の顔を確認すると
「セ・・・ト・・・?」
驚いた・・・
自分の見知った顔・・・
何かの間違い?世界には、良く似た顔の人間が3人居ると言うが・・・
セトの筈が無いぜ・・・セトは、人間の女と結婚したんだから
自分を見て驚いている『キング』に海馬自身眉を寄せながら
まさか・・・遊戯?そんな筈は、無いヤツは月華人と結婚したと聞いた。
ヤツの筈が無い・・・
海馬は、冷静さを装いながら
「貴様はM&Wをやるのか?」
「あっ・・・ああ・・・俺の得意ゲームだぜ」
「ならデッキは、持って来ているんだろ?」
「もちろん・・・」
海馬は、『キング』を目で促しながら席に着いた。
「エキスパートルールにともないライフは4000P互いのデッキをシャッフルする」
海馬と『キング』は、互いのデッキを交換しシャッフル・・・
シャッフルされたデッキを互いに返しデュエルスタンバイ
「アンティルールは、どうする?」
「そうだな勝者には、敗者を1回だけ支配する権利と言うのはどうだ?」
「いいぜ・・・では、先行は俺から・・・ドロー」
デッキからカードを1枚引くと手札と見比べる
「俺は、モンスターカードを伏せ場に1枚カードを伏せターンエンド」
・・・デュエルは、迫真に迫るモノがあった。
一進一退相手の手の裏を読んだつもりが読まれる
こんなに楽しいデュエルを出来るなんて思いもしなかった。
ぎゃ〜この2人は、本人どおし知人なんですが
他人の空似だと思っているんです。
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