月華双月 -Vol.3-
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カチャ・・・
「ふ〜ただいま・・・」
遊戯は、何とかして相棒が待つマンションに帰宅
玄関の鍵を掛けて室内に入ると
「おかえり〜もう1人の僕 お昼御飯どうする?」
満面の笑顔で出迎えてくれるユギ
しかしそんなユギに遊戯は疲れた顔しかできずに
「ア・・・いい・・・俺疲れたから寝る・・・」
そう言い残すと私室に
ユギは、心配そうにその背を見詰めながら

海馬君とのデュエルって神経使うんだ・・・
いったい何回やってるのかな?

まさか遊戯が海馬と出来ている事を知らず
ましてや遊戯が海馬にデュエルに負けた事も知らず
本当に2人がデュエルをやり それによって疲れていると本気で思っていた。

ドサッ・・・
遊戯は、自分のベッドに倒れ込むと溜息を付きながら

海馬のヤツいったいどれだけ体力が有り余ってるんだ?
結局あれから3回も襲われた・・・
それに俺が初体験だって知った時なんか足腰が立たなくなるまで襲われた

ほんの数時間前まで海馬のベッドで有った事を思い出していると
急に胸を締め付けられそうになる

海馬のヤツ簡単に「俺のモノになれ」って言うけど
そんなの無理だぜ
身体は、お前にやれても俺の心は、セトのモノだ

両手を胸元で組みながら

セト・・・お前に逢いたい
お前に強く抱き締められたい全てを忘れるほどに
この身体が粉々に砕ける程に
もう一度「遊戯」と呼んで欲しい
もう清らかな身体では、ないけれどお前に抱かれたい

[清らかな身体]・・・遊戯の心に芽生えた罪悪感
海馬がセトに似ているから
海馬をセトの代わりに逢瀬を重ねる
海馬の事は、好きだがセトに対する好きとは異なる
ただ似ているだけで利用してしまっている事に対して感じる罪悪感に
遊戯の眼から止めどなく涙が流れ出す
「すまない海馬・・・すまないセト・・・」


ユギ・・・ボケまくっています。
少しは、疑お〜ね
相変わらず闇遊さん暗いです。
それにしてもよく帰宅出来たなぁ〜闇遊
ある意味アンタの方が体力があるんじゃ?




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