月華双月 -Vol.6-
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「昨日の今日で呼び出されるなんて思ってもみなかったぜ」
海馬に呼び出され指定された社長室・・・
まさかこんな所に呼び出されるなんて思っても見なかった。
呼び出すなら何時もの様にホテルにして欲しいと思っていると
「フン 貴様は、俺のモノだからな
俺が来いと言えば指定された場所に来ればいい
それともここ以外の場所で何時もの様に呼び出されたかったのか?」
俺様モードの海馬に
「俺のモノ・・・って何時俺がお前のモノになったんだ?
まるで何処かの暴君みたいだぜ」
やや頬を膨らませてみる
遊戯は、海馬に負けて以来「コール・ボーイ」の仕事は一切やっていない
御贔屓筋には、事情を話し全て縁を切った。
ちゃんとした理由は、告げていないが自分が負けた時はこの仕事を辞めるって決めていたから・・・
それ故に海馬の{俺のモノ}発言は、あながち嘘では無い
遊戯は、海馬と居る方が楽しいし海馬と一緒に居る時間を増やしたいと思っていたから
何かそんな感情が見透かされている様な気がする
しかし海馬は、遊戯が御贔屓筋と縁を切った事は、知らない
遊戯が、話さないと言うのもあるが御贔屓筋が頑なに遊戯の事を話さないからだ
(御贔屓筋にそれとなく探りを入れているんだが・・・)
「遊戯こっちに来い」
手を差し出す海馬に
「社長室でデュエルでもする気なのか?ここは、仕事をする場だぜ?」
「ここまで来て勿体つける気か?」
「違うぜ・・・」
そっぽ向く遊戯
なかなか動かない遊戯に海馬から近づきその身を抱き締めた。
海馬に近づかれて急に抱き締められて遊戯の心臓が高鳴る

うわ〜煩いぜ心臓!!!!静まってくれ〜!!!海馬にバレル

丁度その時 海馬の携帯が鳴り出した。




遊戯が海馬に逢いに行く少し前

最近 セト様の身から時折月華人の気配を微かに感じる・・・
ほんの微かに・・・気をつけていないと感じれない程の気配
セト様の気配は、遊戯様から使わされた[ブラック・マジシャン]が魔術で
この世界の人間と同じものになるようにしてくれているので相手には、感じ取る事は
出来ないとは、思うけど

しかし心配なのだ
ここに来て間もない頃セトの命を狙う輩に遭遇した事があったから
それをセトに悟られない様に[ブラック・マジシャン]が始末をしてくれていた
遊戯が何故セトと一緒に来ないのか
何故[ブラック・マジシャン]が使わされたのか
何故セトの命が狙われているのか
知りたい事がいろいろとあるがそれらに対し[ブラック・マジシャン]は、何一つ応えてくれない
「時が来ればきっと判ります」
とだけ言って
いろいろと考え事をしていると
「久しぶりだねモクバ・・・」
テラスの方からの声
モクバは、驚き身構えながら相手を見やると
「ユギ様!!!何故貴方様がこの世界に???
どうしてココが判ったのです?」
ユギと認識しても身構え警戒する事をやめないモクバに
「身構えないでよ〜僕は、君達の何の危害も加える気なんて無いんだから
それにしてもまさか子供の姿になっているなんて思いもし無かったよ」
今のモクバの姿はユギが言うように子供の姿
この世界だと小学5年生ぐらいだろう
「俺の姿より俺の質問に答えて下さい!」
険しい声・・・
まるでユギを敵対視しているかの様だ
モクバは、セトの命を狙う輩を裏で操っているのはユギだと思っているから
ユギは、自分から遊戯を奪う者が許せないのだと思っているから
「セトに逢いたいから・・・
ここには[ブラック・マジシャン・ガール]に案内をしてもらったんだよ」
微かに微笑むユギ
更に険しい表情のモクバ
「セト様に逢いたい?セト様に何用で御逢いになられたいんです?」
「君に話す必要は無いよ 僕は、セト自身に話しがしたい
今彼は何処に居るの?」
穏やかな口調しかし少し怒気が含まれている
「ユギ様お久しぶりです。モクバ身構えないで下さい」
白み掛かった青くて長い髪の女性・・・
彼女は、足音無くまた気配を感じさせずにモクバの傍に歩み寄ると
「この世界での留学期間に貴方がココに来られるのをお待ちしておりました。」
「まるで僕1人でココに来る事が判っていた様な話方だね」
「[ブラック・マジシャン]が言ってました。「ココにユギ様がお1人で来られる」と・・・」
[ブラック・マジシャン]・・・一体彼が何処まで自分達の行動を知っているのか
それも自分達の未来を
「君は何処まで僕達の事を知っているの?」
「全て・・・と言いたいのですが私が知っているのは遊戯様が何故セト様から離れてしまわれたのか
そしてユギ様が何故ココに来られたのか」
「キサラ!お前この事を知っていたと?!何故俺にも言わない!!」
驚きと怒りにモクバがキサラに詰め寄ると
「時が来るまで・・・誰にも言わないと[ブラック・マジシャン]に約束しましたから」
微笑みながら応えるキサラ


やっぱり6話で終わんなかったよ〜
このまま10話まで行こうかしら・・・
(って行きたくねぇ〜」



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